臭いの原因を消臭!効果的な4つの成分とは?
イソプロピルメチルフェノール
化学名は、3-メチル-4-イソプロビルフェノールといいます。軟膏や傷の消毒液などの医薬品から、ハンドソープやデオドラント(消臭目的の商品)などの医薬部外品に使われています。
広範囲の殺菌性が認められており、各種細菌や酵母、カビ類などに作用します。殺菌性が認められていますが、刺激はほとんどなく人に対する臨床試験でも、アレルギー性は報告されていません。
ニキビの原因であるアクネ菌に対して優れた殺菌効果があり、薬用ローションなどに使用されています。成分の安定性も高く、長時間の効果が持続するのが特徴です。長時間効果が持続する理由は、分子量が大きい成分だということです。分子量が大きいことで、肌の中に吸収されず肌表面にとどまることができま。
そのことにより、肌表面にあるニオイの原因菌に対して効果を示してくれます。また、イソプロピルメチルフェノール自体には匂いがなく、使用感の良い成分です。
ベンザルコニウム塩化物
ベンザルコニウム塩化物は、一般的に医療の現場で使われることの多い殺菌消毒成分です。皮膚の消毒や、手術部位・手術室の消毒、器具の消毒などに使われます。
実は、このベンザルコニウム塩化物は薬局でも販売されています。これを家庭で使用するときには、洗濯前につけおきするとベンザルコニウム塩化物の殺菌・消毒効果により、衣類についたニオイをとってくれるのです。使用する際に注意することとしては、褐色する可能性があるので濃い色の洋服には使わないことです。
また、洗濯用洗剤と一緒に入れて使うのはやめましょう。理由は、ベンザルコニウム塩化物は逆性石けん液なので、洗剤と一緒に入れると石けん同士が反応し合って、それぞれが効果を発揮しなくなってしまうからです。そのため、つけおきし完全に洗い流してから洗濯用洗剤で洗濯をする必要があります。
カキタンニンカキタンニン
は渋柿の主成分として知られています。タンニンはポリフェノールの一種であり、柿のほかにも赤ワインやコーヒーにも含まれています。渋柿や未熟な柿に含まれていて、このタンニンが強い渋みとして感じられます。熟した柿や、渋抜きをした柿ではタンニンが不溶性のものに変化しているため。渋みを感じません。
気になる加齢臭の原因である、ノネナールという成分とカキタンニンに含まれるフェノール水酸基が結合し、別の物質に変化します。そのことで、消臭効果を発揮しているのです。臭いの原因に対して香りで抑えるのではなく、根本から殺菌・消臭してくれるので効果が長持ちしやすいのです。
カキタンニンは昔から日本の暮らしの中で、多くの場面で用いられてきました。建物や漆器などの防腐剤として使われており、とても安心感のある成分です。
ミョウバン
ミョウバンとは、硫酸アルミニウムのことをいいます。色は白っぽく、粉末状や結晶のものが多く、匂いはありません。一般的に家庭では料理をするときにアクぬきをする目的などで使われることが多いです。
しかし、ミョウバンには優れた消臭効果があることも知られています。ミョウバンは、汗の中に含まれるアンモニアに対して特に消臭効果を発揮します。汗から出るアンモニアは。常在菌と反応し、イヤな匂いの原因になります。
そのため、アンモニアに対してミョウバンが消臭作用を発揮することで、気になる汗の臭いを抑えることができるのです。ミョウバンを使ったミョウバン水は、焼ミョウバンと水道水、容器があればすぐに作ることができます。すぐに作れて低コストなので、家庭でも気軽に使えます。体臭だけでなく、洗濯物をつけおきしたり、洗濯機に原液を投入することで、生乾き臭の防止にもなるのでとても便利です。