汗をかきやすい体質を食事で改善。汗を抑える食べ物について
汗をかきやすい体質を食事で改善できないものだろうか?
そう思う方は少なくないでしょう。
そこで今回は、汗を抑える食べ物など、食事から汗にアプローチする方法を見ていきます。
それでは、まずはじめに、汗と食べ物の関係についてお話いたします。
汗と食べ物の関係について
人間が汗をかくのは、体温を調整のためです。
暑い夏や、運動をしたあとなどは汗をかきやすくなりますが、汗をかくことで体温を下げる働きがあるためです。
また、食事をすることで汗をかくこともあると思いますが、食事をすることによってでる汗は、代謝と関係があります。
人間は食事をすることでエネルギーを体に吸収したり、蓄えたりすることができるのですが、食べたものをエネルギーに変える代謝には生活活動代謝、基礎代謝、食事誘導性熱代謝の3つがあります。
生活活動代謝は、体を動かすために使われ、基礎代謝は、生命を維持するために使われます。
そして、食事誘導性熱代謝は、体温を維持するために使われます。
体温の維持に欠かせない食事誘導性熱代謝は、食事をすることで必ずおこなわれる代謝なのですが、熱を発することから代謝熱といわれています。
この代謝熱が出やすい栄養素がタンパク質で、炭水化物の4倍から6倍もあるため、肉料理を食べると汗をかきやすくなります。
汗を抑えるハーブ系(ハーブティーなど)
汗は、体温調整以外にも、交感神経と副交感神経の状態によってもかくことがあります。
特に、昼間などの覚醒している状態のときになりやすい交感神経が優位になったときに、汗をかきやすくなります。
運動などで体を動かすと汗が出やすいのは、交感神経が優位になっていることも関係しています。
つまり、興奮状態の逆である、リラックスした状態の副交感神経が優位にすることで、汗を抑えることができるということです。
そこで有効なのがハーブ系の食品です。
ハーブ系の食品は、ハーブティーなどにすると体に摂取しやすいのでおすすめです。
ローズティーやジャスミンティー、ミントティー、カモミールティー、ペパーミントティー、ベルガモットティーなどが手軽で飲みやすいので特におすすめです。
汗を抑える大豆製品
大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンという女性ホルモンに似た働きをするため、汗を抑える効果があります。
男性よりも女性のほうが汗をかきにくいのは、女性ホルモンの働きによるものなので、豆腐や味噌、納豆などは、汗を抑えるのに非常に効果的な食べ物です。
長ネギと豆腐を入れた味噌汁などは、手軽に汗を抑える効果があるためおすすめです。
汗を抑えるクールベジタブル
体を冷やすことができる野菜のことを、クールベジタブルと呼びます。
体を冷やしてくれるので、汗を抑えてくれるのですが、それだけではありません。
ナスやきゅうり、トマトやゴーヤなどは、カリウムが多く含まれている野菜で、体の中にこもっている熱を放出して逃してくれる働きがあります。
ただし、1つだけ注意点があります。体温を下げながら熱を放出してくれるカリウムですが、熱に弱いため、加熱調理をすると失われてしまいます。
ですので、できるだけ生のまま食べて、より効率的に摂取しましょう。
注意するべき汗が出やすい食べ物
汗を食事で抑えたいなら、辛いものや刺激が強いもの、カフェイン、油っこいものや乳製品などは避けるようにしましょう。
辛いものや刺激が強い食べ物は、交感神経を優位にしてしまいますし、唐辛子などに含まれているカプサイシンは、体を温める効果があります。
カフェインも交感神経を優位にしてしまうことで知られているものです。
コーヒーが眠気覚ましになるのは、このカフェインの働きによるものです。
とはいえ、ストレス解消やリラックス効果もあるといわれていますので、一気に排除するよりも、適量で、うまくつきあっていきましょう。
脂肪分が多いお肉や、油っこい揚げ物など、肥満に繋がりそうな食べ物も汗の原因になります。
油っこい食事が中心だと、汗だけではなくニオイの原因にもなりますので、注意しましょう。